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玉葱屋P助

Author:玉葱屋P助
空飛ぶアロハ屋・玉葱屋P助です。京都で和柄専門のアロハシャツ製造直販webショップ【玉葱工房】をやってます。まぁお堅い話からお笑いまで、徒然なるままに綴りますよって、よろしゅうお願いいたします。

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いまひとつ製作意欲に欠けるアロハシャツ屋です。ここに来て、更にやる気をそぐ事態に直面し、ただいま放心状態です。13年間生活を共にしてきた愛犬2号『ぷんて』が死んでしまいました。

別館をご覧になった方ならご存じでしょうが、玉葱工房webサイトは当初家で飼っている『ぱる』と『ぷんて』のページでした。その後アロハシャツなどの通販にウエイトがシフトされましたけれど、今も名残として別館にリンクが張ってあります。

在りし日のぷんて
今朝5時20分、享年13歳3ヵ月。主治医の見逃しで肝臓と脾臓に巨大な腫瘍ができて、肺にも転移した末期癌でした。

昨年10月6日に最初の発作が起きて、倒れて動けなくなりましたが、京都市内最大級の動物病院に転院し、精密な検査の上で外科的な手術は不可能とされ、ステロイド剤投与の内科的な手法で無事復活。それでも余命はあとわずかと宣告され、「好きなものを好きなだけ食べさせて、余生を幸せに過ごさせてやってください」との教えに従い、それまで禁欲的な、西欧風のしつけと食事が主体でしたが、肉でも魚でもお菓子でも、好きなものを食べさせてやりました。しかし、体は骨が触るほど痩せていく一方なのに、体重は増加の一途。栄養分は全て癌の肥大化を後押ししていました。

ちょうど私が肩を壊して入院・手術・固定されている時期には、元気に歩き回っていましたが、あけて新年4日に再度倒れて、ステロイド増量で復活。24日にも三度倒れましたが、ここでも薬増量で無事復活。
「本当に元気に散歩しているのが不思議なぐらい、生命力の強い犬ですね」と、医師が感嘆するほど。
私もリハビリ段階なのに、車へ乗せるにしても、診察台にあげるにしても、肩の激痛と闘いながら、『ぷんて』のためにと、歯を食いしばってきました。

しかしながら一昨日夜には散歩を嫌がり、その割りには日頃僕に対して食事中におねだりしたことがないのに、妙にまとわりついてきました。そして翌早朝、水飲み場で動けなくなっているのを発見。ジリジリしながら動物病院の電話予約開始時間を待ち、千代原口まで車を走らせる。
長い待ち時間の後に、ようやく順番がきて、待望の診察。「腹水を抜くことで、負担が軽くなる」とのことで、表層の腹水を注射器で除去。「楽になりました〜」と言った表情を浮かべる『ぷんて』を見て判断したのが、超音波を当てながら腹腔内部の腹水を除去する手術。
「診察が一段落してからかかりますんで、だいたい3時か4時ぐらいに電話しますから、ひとまず預けて迎えに来てください」と言われ、『ぷんて』を残して一時帰宅。

待てど暮らせど電話は鳴らず、イライラが募って直接病院に迎えに行く。途中電話で「診察が長引いて、5時過ぎになります」と聞いた頃には、もうまもなく病院に到着するあたり。受付に到着を報告し、二階の待合いベンチに座ってじっと『ぷんて』が元気に出てくるのをひたすら待っていた。

「川添さん」と呼び出されて診察室へはいると、力無く診察台に横たわる『ぷんて』の姿。「合計1.5L抜きましたが、腫瘍内部や癒着した内部に封じ込められた腹水までは抜けませんでした。待ち時間の間に吐き戻しをしています。また眼震を起こしています」との説明。確かに黒目が細かく上下にふるえている。
「普通眼震は脳の障害で起きるのですが…」確かに、自分も脳挫傷で集中治療室入りしていたおりに、同じ症状で天井がぐるぐる回っていたのを覚えている。
ひとまず昨夜からほとんど水分・栄養分を取っていないので、輸液してもらって家に連れ帰り、様子を見てまた翌日来院することになった。

帰りの車の中で、後悔の虫が騒ぎ出す。なぜ表層の腹水だけでやめなかったのか。こんなに辛い寂しい思いをさせるのならば、一度一緒に帰宅すればよかった。後部フロアに寝そべった『ぷんて』に声を掛けながら、涙ながらに家路を急ぐ。

帰宅後早速水を与えたが、首を横に振って拒絶のポーズ。好物の甘納豆や鶏肉も同様。ぜいぜいと息が荒く、何度も何度も寝返りを打つ様を見ていて、本当に辛かったけれど、腹水を抜いたことで体の負担も軽減したことだし、眼震さえ収まれば、また食欲も湧いてくると信じ、この夜は早めに就寝。
その反動で、それでなくてもここ最近早朝覚醒気味だけに、翌朝4時に起床。添い寝していた家内は二階の寝室に、入れ替わってダイニングキッチンの椅子に腰掛け、様子を観察することにしたが、荒い息と激しい寝返りは昨夜と同じ。

5時を過ぎた頃に、ようやく『ぷんて』の息が収まってきた。背中を向けた『ぷんて』に掛けらた毛布がゆっくりと上下している。やれやれようやく寝るのかと思い、安堵の煙草に火を付けたとき、のそりと『ぷんて』が頭を起こして振り返る。「どうしたんや」と声を掛けながら歩み寄り、『ぷんて』の瞳を見つめ返す。頭を戻して横たわる『ぷんて』の、精気のない目に不安を感じながらも、吐瀉物がペットシートの上に落ちているのを発見し、シートごと丸めてキッチンのゴミ袋に。
振り返って、毛布が上下していない事に気が付く。
慌てて鼻先に手を当ててみても、呼吸が感じられない。
胸に耳を当てても、心音が聞こえない。
「ぷんてが死んだ!」慌てて家内を呼ぶ。

こうして、クリエイティブな仕事なのに、まったくパッションが湧き上がって来ない精神状態で、おまけに未だリハビリ中のアロハシャツ屋に、もう一つ「ペットロス症候群」の肩書きが加わりました。

それでも営業だけは続ける玉葱でして、ネットショップは年中無休。接客に関しましては家内が協力してくれますので、現物が見たい買いたい方は、075−812−6357にお電話の上で、玉葱工房ギャラリーの方にお越しくださいませ。ただし今日明日ぐらいは、喪に服させてくださいね。地図は玉葱工房webショップのFAQコーナーに、近隣のランドマークからの道順と供に出ておりますm(_ _)m

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コメント

ここのところ川添さんと奥さんの日記があがってくるたびに、どうかどうか悪いニュウスでありませんようにと祈るように開けてきましたが、とうとう、ぷんて、逝っちゃったんですね。こんなとき、かける言葉などありませんが、どうか悲しみに潰されてしまわないようにしてください。背負って歩けるだけにしないとその場で動けなくなってしまうから。まずは、ゆっくりと気持ちをやすめるところから始めてくださいませ。

ぷんてちゃん、とうとう逝ってしまったんですね。こないだおうちまでお見舞いに行けばよかった・・
私がいうのもおかしいですが、ぷんてちゃん玉葱家にもらわれて、本当に幸せだったと思います。お兄ちゃん、ぱる君もいて心強かったでしょうし、犬というより家族の一員で、旅行にも沢山連れて行ってもらって、美味しいものもたくさん食べさせてもらって。最後まで看取ってもらったこと、ぷんてちゃんは忘れないと思います。
しばらくおつらいでしょうが、ご自分のお身体にも気をつけてくお過ごしださいませ。
           つくばより



athicoさん、ひとみさん、ありがとうございます。昨日北白川の小さなペット斎場で、やわらかな春の日差しの中、ぷんての亡骸を荼毘に付しました。
いまは小さな骨壺に収められて、義母の部屋の仏壇に収まっています。

ぱる一匹を連れて散歩していると、本当に多くの方々に声を掛けてもらえます。それだけ皆さんに愛されていた犬なんだなぁと、つくづく痛感する次第です。

ぶんてちゃん、ありがとう

妹から泣きながら電話がかかってきて、悲しいお知らせを聞きました。大切な家族がいなくなり、おつらいことでしょう。以前お店で奥様に浴衣生地のアロハを見せていただき、どの柄にしようかと並べて見ていたら、ふたりのわんちゃんが顔見せに出てきてくれて部屋に戻る時、ぶんてちゃんがアロハを踏んづけていって大笑いした思い出があります。わんちゃん好きな妹が是非会いたいと言うので後日一緒にお店に行ったらまた会えて長い時間遊んでもらいました。私達は、ふたりのこと「白いわんちゃん」「ふさふさのわんちゃん」と言ってました。妹はあれから京都の話になると、「あのわんちゃんら、今何してるのかな、元気かな」っていつも言ってました。2月10日に京都に行った際に「久々に会いに行きたいね」なんて言ってたのです。テレビ番組「みかさつかさ」でぶんてちゃんの大活躍も貴重な思い出です。観てた人は「京都の町屋でわんちゃんとあんな風に暮らすっていいな。」と思ったことでしょう。わんちゃんを失う悲しみは私達も経験があり、かなりつらいですが、どうぞお身体ご自愛いただき、乗り越えていかれますことをお祈りしております。

>南さまへ

>南さまへ

コメントありがとうございます。
玉葱屋のヨメでございます。
よその犬やのに、そんなに涙を流してくださって感謝感激です。ぷんては無事に見送ってやりました。とても安らかな顔をしていました。
昨年秋からの闘病や最後の様子など、私のブログにもつづっておりますので、よろしければ見てやってくださいね(昔の記事はカテゴリー「わんこ」に置いてあります)。

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