早起きが二日続くと、日頃惰眠をむさぼっているだけに堪えますね。と言うことで本日は日が昇る前の4時起床、うすら明るい5時過ぎには家を出て、弁当買って
東寺に向けてひた走る。
昨夜から開門待ちの車列が一通り門をくぐった5時20分頃、堀川の伏見稲荷の御旅所交差点を東に行けば、東寺の東門に突き当たる。まだ車列が続いてはいたが、まぁ行儀が悪いと言えば悪いのではあるが、地元民の利点を最大限に生かし、信号が変わった途端横入りみたいな感じで駐車場に滑り込む。
周りの出店者が一台分スペースを取っていてくれたお陰で、今日は出店場所のすぐ近くに車を止めることが出来たので、普段の月よりゆっくり目のペースでテントを立て、
アロハシャツや手描きのTシャツを運び込み陳列。でもこの時点で7時前。ここからが、
東寺・『
弘法さんの市』の長い一日の始まり。
「寒いなぁ」
「でも今日は晴れて気温が上がるらしいで」
「玉葱の季節到来やなぁ」などと周囲の出店者仲間と軽口を叩きながら、ひたすら客が来るのを待つわけだが、平日と言うこともあって、年寄りと外人観光客、修学旅行生が目立つような客層。まぁ、一番売上の上がらないパターンやね。
「テレビ見たで〜」と言う出店仲間や顔見知りの冷やかしを嫌っちゅうほどうけながら、隣の蜻蛉玉作家の泉さんとうだうだ喋っているところに、「ええもんあげよ」と、近づいてきたのは
妖怪堂なる手描き製品と前垂れ(お酒屋さんなんかが腰に巻く、店名等のロゴ入り藍染めエプロン)で作ったバッグ・帽子を売る、葛城君。
聞けばフリマ用に妖怪の絵を描いたお札を作ったけれど、あまり売上が芳しくないので、我々にくれるというのだ。
「これを張っとけば魔よけになって、売上も上がるで」と、泉さんにはカエル柄、僕には土蜘蛛柄のわら半紙の短冊をくれた。
「おーきに」
「ありがと」
気は心で、早速お札をテントに張っておく2人。しかし…8時、9時、10時、11時…時間が過ぎて、気温も上昇して、お客さんも増えてきたのに、2人とも全然売れない。
下隣の手作り和雑貨・石田さんや、その向かいの古布・着物の猪口くんなどは、結構な人だかりが出来ている。
「きっとお札のせいやで、猪やんのトコにこそっと張ってみるわ」と、お札を引っぺがして猪口くんの車の荷台のど真ん中に、土蜘蛛のお札を貼ってみた。
そしたら効果覿面。1人、2人とお客さんが付いて、パラパラぱらっと売上が上がる。猪口くんの所はと言うと、さっきまでの人山が消えてしまった。荷台のお札に気が付いた猪口くん、それを引っぺがして僕の所に。
「これ玉葱さんトコにあったヤツ、僕の車に張ったやろ〜」
「わはは、すまんすまん」
売り上げ不振の元凶はお札と言うことにして、泉さんのと一緒に葛城君に返品。そうしたら泉さんの方も、ほんまにぱたぱたっと客が付いて、売上が上がった。お詫びにと、葛城くんが持ってきた唐揚げを2人で分けて食べながら、お札の呪力は恐いねと、うなずき合う2人でした。
テーマ : ふりーまーけっつ - ジャンル : ファッション・ブランド
儲けにゃならない客ですが・・・。